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短い会話や日常について
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「もしもし。」

――今どこ?
――家。あんた誰?
――そうだろうと思った。ニュース聞いたんだろ? まあお前が何かするとは思ってなかったけどさ。
おれ今ズーにいるんだけど。すげえよ。同じバンドがもう三日くらいぶっ続けで演ってるんだけどね、音なんかもうめちゃくちゃっていうかボーカルがマイクに向かって血ィ吐いてるだけなんだけど。ギターは弦切れてるしドラム倒れてるし。ベースなんか立ってるけど指削れてるしね!
でもさあ、すごいのは聞こえてるってことなんだよ。ここにいる連中全員にバンドの音が聞こえてんの。曲が終われば拍手して、次が始まれば歓声を上げるんだよ。照明がさっき急性のアル中かなんかで死んだせいでぐるぐる回りっぱなしの白いライトの下でみんな踊ってんだ。こうなったらもう実際に音が鳴ってるかなんてもう問題じゃないだろ?  笑えるよな。――

――あんた、

「椿?」

そのときぼくらは同じように白いひかりを見ていたと思う。
聞こえないバンドのフィナーレを無声の爆音が掻き消して、観衆は砕け散り、
ぼくらは歓喜を放ち世界の終わりを見た。
ぼくは椿と話した。
椿もぼくもいなくなった。

果ては世界と一致したんだ。
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ひいらぎさん。

こちらこそ初めまして。メールと拍手、ありがとうございます!
言ってほしかったというか、目指しているところを褒めていただけて、
できることなら直接会ってお礼言いたいくらい嬉しいです。

よろしければ、これからもぜひお付き合いください!

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今年の3月くらいから、ハタやキラ(このキラという名前、某漫画のイメージが強すぎるような気がして変えようか検討中)とはまた違う感じの人たちが頭の中に出現して、その人たちの話をいくつか書いています。
しかしブログで載せるにはちょっと長すぎるし、ハタたちとはまったくの別のものをわざわざ独立したコンテンツにするのは「はて」の当初の構想とは違う、という個人的な葛藤で出し惜しみしています。

まあ気まぐれなのでそのうちここで出したりするかも知れません。
足元には泥寧の手招き、
それでもなぜか足取りはとても軽い。

雨に濡れた葉のような柔らかい空気を掻き分けてその人を連れていく

ああ、ただの喧騒では終らない事態が起きていて、
逃げることを決めた。

「こっちだ」

眩しい光
闇の中の凶悪なトラップが
こちらを見据えているけれど、

私があなたを信じるように
私を信じてくれれば

今夜

悪い夢から逃げられるよ
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